ここでは、初参加や久しぶりに参加される方の体験談を載せております。
ただいま参加をご検討されている方や、 当会のボランティア活動が
どのように行われているかをお知りになりたい方など 是非ご覧下さい

お名前
 M.Sさん
参加年度
 2000年2月
参加国
 フィリピン共和国
参加回数
 1回
参加区分
 歯科衛生士
お住まい
 広島県


題名 :  南太平洋に歯科医療を育てる会に参加して


私がこの会に参加させて頂く事になったきっかけは、
以前会に参加した親友が「すごく行ってよかったよ!」の一言でした。

私も行ってみたい。
何ができるかはわからないけれど、歯科衛生士の仕事も役立つかも。
という単純なものでした。

島での治療が始まり、子供達の第一大臼歯C4がとても多くみられ、すごくびっくりしました。
日本ではあまり見られない状況です。
こんなに小さな頃から歯を失っていては、大人になる頃にはどれ位歯を失ってしまっているんだろうか・・・。
と思うと心が痛みました。

2日目に小学校に行って、低学年には染め出しをおこない、
歯に汚れがどれ位残っているか見てもらって、みんなで歯磨きの練習をしました。
子供達が横一列に並んで一生懸命磨いている姿を見ていて、
「歯磨きの習慣がついて、虫歯予防になればいいなぁ。」
とおもうと共に心が暖かくなりました。

高学年には、
虫歯にどうしてなるのかと、C1〜C4ではどんな症状になるか、
ならない為にどうしたらよいかという講義を行いました。
どの子も真剣に話を聞いてくれていました。

子供達が歯磨きの重要性を少しずつでも理解していけば、
この子供達が親になる頃には今よりもっと島に歯磨きが習慣化されているのではないでしょうか。
それには、継続した指導が必要なのだと改めて感じました。

新しい義歯を入れた患者さんのとっても嬉しそうな笑顔もとても素敵でした。

島の人達の笑顔はみんな本当に素敵なんですよ。
この笑顔を見れただけでも、カオハガン島にきてよかったと思いました。

日本とは全く環境の違うカオハガン島。
決して、便利ではないかもしれませんが
「このままでありつづけてほしいなぁ。」と思いました。

風の音、波の音、そして葉っぱのカサカサと揺れる音、
時おり「キキキキキー。」と鳴くトカゲの鳴き声がこの島の宝物のように思います。

今度の参加で普段忘れていたことを沢山おもいださせてもらいました。
本当に良い経験をさせて頂きました。

これも仕事を休んでまで行くことを許可して下さった、職場の院長
ならびにスタッフの方々が協力して下さったおかげです。
本当にありがとうございました。

そして、「できることをしたらいいよ。」と、不慣れな私を快く迎えて下さった澤田先生。
一緒に参加したスタッフの方々、この会の事を教えてくれた親友に感謝しております。

島の人達の口腔内改善に微力ながら、何らかの形でも参加していきたいと思っております。
本当にありがとうございました。